<女子ゴルフ:ニトリ・レディース>◇第2日◇8月31日◇北海道・桂GC(6480ヤード、パー72)◇賞金総額1億円(優勝1800万円)

 雨と強風の中で、成田美寿々(20=フリー)が4バーディー、2ボギーの70で回り、通算3アンダーの141で5位につけた。首位に立っている“ミニスカ仲間”の親友・穴井詩(らら、25=ゴルフ5)を相手に、3打差からの逆転、今季2勝目を誓った。

 雨の中、成田が15位から優勝圏内の3打差5位に浮上した。1番から4メートル、2メートルを沈め、連続バーディー発進。15番パー3でも4メートルを決めた。最終18番では残り183ヤードを3メートルにつけて沈める勝負強さをみせた。

 成田は「今日は雨と風で2番手くらい上のクラブを持った。21度のユーティリティーと5番アイアンは大活躍、って活躍はしてないんですけどね」と苦笑いした。スタート前には、父俊弘さん(58)から送られた好調時のパッティングの動画をスマートフォンで見て肘の動きをチェック。「ショットはバラバラでしたけど、パットが入ってくれました」と振り返った。

 首位を行くのは11年最終予選会をともに戦って以来の親友・穴井。第1日首位の穴井にスタート前、負けた方がミニスカートでラウンドする“勝負”を持ちかけられたが、「5打差もあったから」と、きっぱり拒否。前々週のNEC軽井沢72では第1ラウンド53位から優勝と、歴代最高の逆転劇を演じた。「昨日より今日、今日より明日と行けたら」と勢いを口にする。

 最終日は、最終組の穴井の1組前で回る。顔を合わせた穴井に「プレーオフで待ってますよ」と挑戦状。そして「昨年の第1ラウンド首位発進はミニスカでしたよね。またどうですか?」と逆提案した。和気あいあいの真剣勝負だ。【小谷野俊哉】