<米男子ゴルフ:マスターズ・トーナメント>◇最終日◇13日◇米ジョージア州オーガスタナショナルGC(7435ヤード、パー72)

 大会史上最年少優勝を目指す同組のジョーダン・スピース(20=米国)は3打差の2位だった。

 追う立場になって迎えた10番パー4。スピースは第2打をグリーン右手前のバンカーに外し、クラブを地面にたたきつけた。7番まで4バーディーを奪ってトップに立ち「勝てると思った」。だが、8番で3パット、9番では1メートル半のパットを外して連続ボギー。「8、9番がターニングポイントだった」。気持ちが守りに入ったところで逆転されて勢いが止まった。

 それでも最終日最終組の重圧に押しつぶされず、スーパーショットを連発する姿は新しいスターの到来を予感させた。「僕は今週のこの優勝争いを前向きに受け止めたい。自分には勝つ力があると確信できた」。ウッズが持つ21歳の最年少優勝記録は更新できなかったが、ウッズが欠場した大会を大いに盛り上げた。