<フィギュアスケート:グランプリファイナル>◇9日◇カナダ・ケベック

 鈴木明子(26=邦和スポーツランド)は開口一番「甘くないなと思いました」と苦笑いした。冒頭の2連続3回転ジャンプで初めて、難度の高いフリップ-トーループに挑んだ。直前の練習では成功させていたが、いざ本番では最初のジャンプで着氷が乱れ、後半は2回転に。「跳びたい気持ちが大きくて力んでしまいました」と悔しがった。

 それでも、気持ちを立て直して、61・30点で2位につけた。朝には浅田の母の訃報も耳にした。動揺はあったが「心を整理して氷の上に立ちました。彼女の代わりに滑るということはできないけど、自分ができることを最後まですると心掛けて、滑りました」。神妙な面持ちで、振り返った。