<フィギュアスケート:全日本選手権>◇25日◇大阪なみはやドーム◇女子フリー
女子は浅田真央(21=中京大)が184・07点で優勝し、鈴木明子(26=邦和スポーツランド)が2位、村上佳菜子(17=愛知・中京大中京高)は3位だった。
優勝した浅田は演技から約2時間半後、記者会見し亡くなった母について聞かれると、目を潤ませる場面もあった。
-今の気持ちは。
「優勝で締めくくることができて、今はすごくうれしい。(母も)喜んでいると思う。演技中も伸びやかに、笑顔を忘れないようにした」
-これまでの優勝との違いは。
「いつもと違う状況の中で、しっかりといつも通りに演技ができた。SPは普通の状態ではなかった。どうなるのかなという気持ちだった」
-調整の難しさは。
「試合が近づくにつれ、毎日練習で忙しく、ご飯も食べて(母の死去を)考える時間がなかった。気持ちをしっかり持てた」
-母への報告は。
「今回も一番近くにいるような気がした。何も報告しなくても、分かってくれている」
-世界選手権に向けては。
「出場できることになってうれしい。昨季、最高のレベルで滑ることのできなかった(フリーの)『愛の夢』をパーフェクトに滑りたい。徐々に安定してきているし、いい状態でシーズン後半を迎えられる」