国際オリンピック委員会(IOC)が、1972年ミュンヘン五輪のイスラエル選手宿舎襲撃事件から40年となるロンドン五輪で、イスラエル政府が要望した1分間の黙とうの実施を拒否した。英紙ガーディアン(電子版)が15日、伝えた。

 イスラエル側は4月、選手と役員計11人がパレスチナ・ゲリラの犠牲になった事件が忘れられないよう黙とうを求めたが、IOCのロゲ会長は「IOCは既に公式に犠牲者への追悼の意を示している」との手紙を返信した。