2020年東京に五輪がやってくる。国際オリンピック委員会(IOC)は7日(日本時間8日)アルゼンチン・ブエノスアイレスで総会を開き、決選投票で2020年の夏季五輪の開催都市に、東京を選んだ。東京は60票を獲得、イスタンブールは36票、欠席1だった。

 1964年東京大会以来56年ぶりで、アジアでは初めて2度目の開催。大会期間は7月24日から8月9日。日本での五輪は冬季の72年札幌、98年長野を含めると4度目になる。五輪後にパラリンピックの開催も決まった。

 投票前のプレゼンテーションには安倍晋三首相、猪瀬直樹東京都知事、パラリンピック陸上の佐藤真海(31)が出席。高円宮妃久子さまもスピーチをされた。

 IOC委員から東京電力福島第1原発に関する安全面の質問も出たが、安倍首相は「まったく心配ない。安全に責任を持つ」と約束した。

 日本の夏季五輪招致は88年名古屋、08年大阪、16年東京と3連敗中だった。今回も投票直前には汚染水問題などで苦戦が伝えられたが、マドリード、イスタンブールとの戦いを制した。

 1回目の投票で、東京は過半数には達しなかったが、最多票となる42票を獲得。イスタンブールとマドリードが26票で並び、再投票でイスタンブール49票、マドリード45票で、マドリードが落選した。