<テニス:全豪オープン予選>◇3日目◇16日◇女子シングルス2回戦◇オーストラリア、メルボルン・ナショナルテニスセンター
世界184位のクルム伊達公子(38=エステティックTBC)が、96年全米以来の4大大会本戦出場へ、ついに王手をかけた。2回戦で、同118位のマレット・アニ(26=エストニア)を6-4、4-6、6-0で撃破。17日の3回戦で、同416位のマリヤ・ミルコビッチ(18=オーストラリア)を下せば、約13年ぶりとなる4大大会本戦の出場権を獲得する。
難しいコンディションだった。数日前の猛暑とは対照的に肌寒く、強風が吹いた。サーブのトスが大きく横に流れるシーンが何度も見られた。クルム伊達は第1セットこそ鋭いストロークで奪ったが、第2セットはこの風にやられた。
4-4で迎えた第9ゲーム。ダブルフォールトにショットのミスが重なり、ラブゲームでブレークされた。風でより緩急がついた相手のショットに手を焼き「風がはっきりしていればショットを選択できたけど、舞っていて対応が難しかった」と説明する。
だが、今大会予選女子最年長のベテランは、後に引きずらない。未熟さを出したのは、アニだった。第3セットの第2ゲームを3つのダブルフォールトで簡単に失った。アニは首周辺に痛みを訴えて次のゲーム後に治療を受けたが、もう集中力は切れていた。
クルム伊達が再開後も3ゲームを連取。「ボールをしっかり見極めて、自分から攻め急がず、我慢するところは我慢した」。4大大会で1回戦を突破したことがない選手と、かつて世界ランク4位まで上り詰めた選手の差が勝負を分けた。
これで、96年の全米オープン以来、12年5カ月ぶりとなる4大大会本戦への出場へあと1勝に迫った。相手は、18歳で世界ランク416位のミルコビッチ。「勝っても負けても、3試合やれることに意味がある」とクルム伊達。勝利の直後、右手を挙げて観客の声援に応える様子は、自信に満ちあふれていた。


