大麻所持の現行犯で神奈川県警に逮捕された十両若麒麟容疑者(25=尾車、本名・鈴川真一)が31日、師匠の尾車親方(元大関琴風)を通じて日本相撲協会に引退届を提出した。同親方はこの日午前、弁護士から本人の「本当に申し訳ない。バカなことをした。引退届を出させてほしい」という意思を確認したという。提出後、記者クラブで会見した尾車親方は「こうなった以上、協会に籍を置いておくだけで土俵が汚れる。引退届の提出は1日も早い方がいいと思っていた」などと話した。

 一方で協会側はこの引退届を保留し、2月2日の定例理事会に諮ることを発表。武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は「協会として重く受け止めて厳しい態度で最終判断を下したいと考えております」とのコメントを出した。若麒麟は、大麻問題で角界を追放されたロシア出身の元若ノ鵬、元露鵬、元白露山と同様に協会から解雇されるとみられる。