ラジャダムナンスタジアム暫定スーパーバンタム級(-55.3キロ)王座決定戦が行われ、

大﨑孔稀(26=OISHI GYM/第2代RISE世界バンタム級王者)が1回2分31秒KOで、チャイトーン・ウォー・ウラチャー(19=タイ/同級8位)に劇的勝利。暫定ではあるものの、ムエタイでも世界の頂点に立った。

サウスポーのチャイトーンは左ミドルや前蹴りで距離を取って戦う、大﨑にとってはやりにくそうな相手で、さらに大﨑は始まってすぐに相手の左ひじを被弾。いきなり額から大量に出血してしまった。

しかし1発のある大﨑は血を滴らせながらも積極的に前に出てパンチを繰り出し、右ストレートを効かせると、そこから右ストレート、左フックと左右のパンチを連続で当ててチャイトーンをマットにはわせた。

チャイトーンは目の焦点が合っておらず、口からマウスピースを吐き出しそうになっているのを見たレフェリーがすぐさま試合を止めた。

大﨑はコーナーに上って歓喜のガッツポーズ。試合後のインタビューでは「最高です!」と叫び、「1ラウンド目、始まって早速ムエタイの洗礼を浴びたんですけど、たとえひじで切られても、最後まで打撃を振り続けるって決めてたんで。もらっても倒せばいいやと思いながら、振り回しました」と勝因について説明した。

もともと大﨑はこの試合で王者ペッシラー・ウォー・ウラチャー(タイ)に挑戦する予定だった。だがペッシラーが病気のため今大会を欠場。チャイトーンとの暫定王座決定戦に変更となった経緯があった。

そのため、リングアナからペッシラーとの王座統一戦をやりたいかと聞かれた大﨑は「もちろん、僕はペッシラー選手を倒すために来たんで。ペッシラー選手、やりましょう!」と対戦を呼びかけた。

大﨑は勝利ボーナスやKOボーナスなど計85万バーツ(約375万円)も手にした。

兄でRISE世界スーパーフライ級王者の大﨑一貴も、昨年12月のRWSでラジャダムナンスタジアム認定バンタム級王者のジャルンスック・ブーンラナームエタイ(タイ)に挑戦。しかし内容的にも完敗の0-3判定負けを喫した。

大﨑は“兄の分も”と今大会に臨んでいたが、最高の結果で兄のリベンジを果たした。