昨年1月19日に心室頻拍で急死した元横綱大鵬の納谷幸喜氏(享年72)の一周忌法要が19日、都内のホテルで営まれた。

 親族に加え、プロ野球ソフトバンク球団会長の王貞治氏(73)ら約200人が参列。遺族を代表して芳子夫人(66)は「この1年あっという間でした。まだ近くでお父さんにオーイ、オーイと呼ばれているみたいな感じ。命日に皆さんにお集まりいただき、大鵬の強さ、優しさ、重さを感じております」と話した。

 王氏も「大鵬さんの存在は色あせない。思い出がより深く、鮮明になっていく」と個人をしのんだ。大鵬さんの自宅や、大鵬部屋の流れをくむ大嶽部屋がある東京・江東区の山崎孝明区長(70)は、深川江戸資料館に計画中だった「大鵬記念館」の今年中に完成させることを明言。「大鵬さんの誕生日(5月29日)に間に合わせたい」と話した。