横綱朝青龍(27=高砂)が15日、母国モンゴル初の金メダルをきっかけに、ライバルの横綱白鵬と和解したことを明かした。14日夜、北京五輪男子柔道のツブシンバヤルが金メダル獲得後、モンゴル人力士13人を招集。夏巡業中の福島県富岡町で祝杯を挙げた。その中には夏場所千秋楽でのにらみ合い後、冷戦状態だった白鵬もいた。

 朝青龍は「もともとオレと白鵬は仲がいいんだよ」と照れ、白鵬は「知らない」ととぼけた。だが、同席した時天空が「みんなで泣きながら飲んだ。横綱2人も酔っぱらうほど喜んでいた」と証言した。金メダルの余韻はこの日も冷めず「彼は世界のトップ。オレ以上だよ」と負けん気の強い横綱が珍しく絶賛。27、28日のモンゴル巡業に招待することも約束した。