横綱日馬富士(伊勢ケ浜)が「30歳の誓い」を立てた。30回目の誕生日を迎えた14日の稽古後「男は30から。すべての力、考え方がしっかりすると言われている。僕も今しかない時間を大切に日々努力。楽しんで歩みたい」と話した。

 夏場所(5月11日初日、両国国技館)は鶴竜昇進で「モンゴル3横綱」。最年長横綱として他の力士に声をかけて直接指導する姿も目立つ。「力は神様から与えてくれたもの。いつか返さなくてはいけない」。この日も幕下以下の力士2人に胸を出し、照ノ富士、宝富士らとの18番の相撲で16勝と気迫を込めた。

 3人の子どもと過ごす時間は癒やしとなり「奥さんがケーキを作ってくれているんだ」。法大大学院生としても「今日は誕生日会で授業に行けないんだけど同級生が後で教えてくれる。同級生って響きもいいね」と笑顔。相撲、家族、友人と公私ともに充実の30歳が3横綱を引っ張りそうだ。