夏は20年ぶり出場の下関商(山口)が、16強入りを逃した。東海大甲府(山梨)の先発・菊地大輝投手(2年)に5回まで1安打に封じられる苦しい展開。終盤の反撃も1点どまりで、学校の春夏通じて甲子園30勝目はならなかった。

 初戦の白樺学園(北北海道)戦は延長11回サヨナラ勝ち。完投したエース森元奏(かなで)投手(3年)は「投げ急いでいた」とDVDを3度見直して修正。この日に臨んだが、2回に先制2ランを浴びた。5回途中からは救援をあおいだ。

 佐々木大輔監督(48)と親子鷹で甲子園に乗り込んだ主将・佐々木悠司外野手(3年)は「最後までハツラツと全力を出し切る自分たちの野球ができた。悔いはないです」と満足感いっぱいの表情だった。