神戸国際大付(兵庫)が天理(奈良)に延長11回の末敗れ、初のベスト8入りを逃した。

 2回に先制され直後に追いつくも、あと1点が遠かった。4番捕手としてチームをけん引した猪田和希(3年)は、得点圏に3度走者を背負いながらも凡退し、この日5打数無安打。「僕がもう1本出れば試合の展開は変わっていた」と悔やんだ。

 青木尚龍(よしろう)監督(52)は「選手を見てみると泣いているやつがいない。負けた感じがしていない。寮生は荷物まとめはじめたら実感がわくんでしょうね」。夏の甲子園で初めての1勝をあげ、選手たちに涙はなく、すがすがしい表情さえ見せていた。