U18アジア選手権で3位に入った高校日本代表が11日、宮崎市内の宿舎で解団式を行い、選手18人らが1人ずつ大会を振り返った。金足農(秋田)吉田輝星投手(3年)は「レベルの高いところでやって自分がどういう選手か分かった。これからはこの17人がライバルになる」とあいさつ。最後の記念撮影では、アンリトンルールにより試合で封印していた「侍ポーズ」を復活。「シャキーン!」の掛け声とともに笑顔で集合写真に納まり、別れを惜しんだ。

式の冒頭には、日本高野連会長の八田英二団長から「道に迷ったら、苦しい道、狭き門を選びなさい」と言葉をかけられた。八戸学院大(青森)への進学が有力視される吉田は「どの道に進むにしても、楽な練習ばかりしては強くならない。そういうところで、あえてキツい練習を選べる自分の精神力をつくりたい」と話し、続けて「自分の実力を客観的に見て決めることが大事」と明言を避けた。

今後は30日に開幕する福井国体に照準を合わせる。甲子園決勝で敗れた大阪桐蔭とは順当に行けば決勝で再戦。「絶対勝つから待っとけ、と話している」と同部屋だった柿木蓮投手(3年)らに宣言。この日午後の飛行機を乗り継いで秋田へ帰郷した。