今年4月に誕生する花巻東(岩手)女子硬式野球部の初代監督に、社会人野球のトヨタ自動車東日本(岩手)前監督で昨季限りで退任した三鬼賢常氏(58)の就任が、24日までに決まった。今日25日にも発表される。

三鬼氏は12年に創部したトヨタ自動車東日本の初代監督で、18年にはエンゼルス大谷翔平の実兄龍太コーチ兼外野手(32)らを擁して都市対抗初出場を導いた。花巻東の女子野球部新設に関する相談に対し、「岩手から日本一」を掲げて全国制覇に挑む男子硬式野球を含めた地域密着の活動に共感した同社が「地域に根ざした活動として、ぜひ応援させていただきたい」と賛同し、実現した。

女子野球部発足は岩手初で、東北では全国準優勝経験があるクラーク仙台(宮城)に続く2校目となる。ユニホームはグレーと紫を基調とした男子と同様の予定。部員は在校生の2人に、新入生10人を加えた12人で始動する。女子高校野球の全国大会は、春の選抜、夏の選手権、秋のユース大会の3つ。男子に負けない活躍に期待が集まる。

◆三鬼賢常(みき・けんじょう)1961年(昭36)7月21日生まれ、三重県出身。輪内中-木本高-愛知学院大を卒業し、関東自動車工業-オール江刺-黒陵クラブでプレー。12年からトヨタ自動車東日本で監督。現役時代は内野手。175センチ、81キロ。右投げ右打ち。家族は妻と1男1女。血液型B。