第103回全校高校野球選手権(甲子園)で、北北海道代表・帯広農の1回戦は13日に順延となった。12日、ノースアジア大明桜(秋田)と対戦したが、4回裏終了時点で降雨ノーゲーム。最速157キロのプロ注目右腕、風間球打(3年)に4回無安打で0-5とリードされていたが、仕切り直して攻略を目指す。第3試合に登場予定だった南北海道代表・北海も、初戦の神戸国際大付(兵庫)戦が13日に順延となった。
◇ ◇ ◇
帯広農にとっては、恵みの雨になった。4回終了時の午前8時51分、雨が激しくなり一時中断。その後も天候は回復せず9時40分、降雨ノーゲームが決まった。前田康晴監督(45)は「5点差だったので1回、切り替えて、もう1試合やらせていただける。そこはありがたい。仕切り直して頑張りたい」と話した。
苦しい展開だった。初回に3点、2回に2点を献上。四球や守備の乱れなどから序盤に5点のビハインドを負った。打線も風間を攻略できず、4回まで無安打。最初の打席で見逃し三振の4番佐伯柊主将(3年)は「ストレートも思っていたより伸びがあった。外の変化球がぎりぎりのところにきたりして、なかなか手を出せなかった」。2回2死から佐藤大海(2年)が四球を選び初出塁も、暴投の間に三塁を狙いアウトと、悪循環が続いていた。
嫌な流れの中でも選手はそれぞれ、風間攻略の糸口をつかんでいた。先頭打者で強烈な二直を放った西川健生三塁手(3年)は「ストレートは打ちやすい。手応えはあった」。初球を振って三邪飛の渋谷悠稀捕手(3年)は「打てないボールではないと感じた」と強い口調で話した。13日も先発するか未定だが、映像でしか見ていなかった風間の投球を体感できたことは、大きな意味がある。
道勢の降雨ノーゲームは03年の駒大苫小牧-倉敷工(岡山)以来。当時は8-0と大量リードしながらノーゲームとなり、再試合は2-5で敗れた。今回、帯広農は5点リードされていた状況で出直せる分、精神的なアドバンテージはある。佐伯は「今日は緊張した部分があって思うようなプレーができなかった。明日は切り替えて、ひとつひとつ丁寧にやっていきたい」。聖地で与えられた“予行演習”を、勝利への糧にする。【永野高輔】
◆北海道勢の夏甲子園ノーゲーム 過去2度。1931年(昭6)2回戦で、札幌商が大連商(満州)に4-2のリードで4回途中ノーゲーム。翌日、5点差をはね返し、10-9の9回サヨナラで勝利した。最新では03年1回戦で、駒大苫小牧が倉敷工(岡山)に8-0とリードの4回途中で降雨ノーゲーム。翌日、2-5で敗れた。

