初の甲子園出場を狙う山村学園が昌平に2-3で敗れ、8強で涙をのんだ。
プロ注目の左腕・亀田優次郎投手(3年)は9回を1人で投げ抜き、8安打9奪三振3失点、160球の熱投だった。
3回、先頭で7番DHの小笠原太一(2年)に初球の直球を左翼席へ運ばれ、先制を許した。5回にも先頭の6番・山崎蒼空外野手(3年)にソロ本塁打を浴び、8回には適時打で1点を追加され、3失点を喫した。
打線は昌平の先発・佐藤佑輝投手(3年)からの継投の前に苦しんだ。1-3で迎えた9回には無死満塁の好機をつくり、1点を返したが、あと一歩届かなかった。
亀田は「ボールの状態は今日が一番良かった。大会を通じてどんどん状態が上がり、良いイメージで試合に入れました」と胸を張る。「投げながら『いける』という手応えはありました」と振り返る一方、「自信を持って投げた球を打たれたので、相手が上回っていました」と2本の被本塁打を悔やんだ。
昨秋終了時には身長183センチ、体重100キロを超えていたが、冬場に徹底した肉体改造に着手。投球フォーム改善に加え、食事管理やトレーニングで体脂肪を落とし、最速は139キロから144キロへと成長した。
2年春にはBチーム降格も経験したが、はい上がってプロ注目左腕へと成長。「苦しい時期や伸び悩む時期もありましたが、最後に良い仲間と巡り合い、自分の力を100%出し切って楽しく終えられました。2年半やってきたことへの報いであり、最高の思い出です」と高校3年間を振り返った。
高校入学時には120キロにも届かなかった左腕は、この3年間で球速を20キロ以上伸ばした。聖地への夢はかなわなかったが、160球を投げ抜いたエースは、次なる舞台を見据えて歩みを進める。【会田京叶】

