<全国高校野球選手権:甲子園練習>◇4日

 第95回全国高校野球選手権大会(8日開幕)の甲子園練習第3日が行われ、元ヤンキース松井秀喜氏(39)の母校・星稜(石川)など16校が調整した。松井氏から激励メールが届いた林和成監督(38)は、6年ぶりの夏出場に躍進を誓った。今日5日、大阪市のフェスティバルホールで組み合わせ抽選会が行われる。

 星稜が偉大な先輩からの激励を受け、6年ぶりの夏の甲子園に臨む。林監督は星稜OBで松井氏の1学年下。“5連続敬遠”の92年夏には遊撃手として出場していた。その林監督のもとに石川大会後、松井氏から「新しい歴史をつくってくれ。欲しいものがあったらいつでも言ってくれ」とのメールが届いた。

 甲子園練習の最初の3分間は、各選手が好きな動きをする時間にあてた林監督は「甲子園の景色をいろんな方向から見てほしかった」とリラックスさせることを優先させた。夏の最高成績は95年の準優勝。「勝って球史に残したい」と意気込んだ。

 今大会には79年夏に延長18回の死闘を繰り広げた箕島も出場している。林監督は「私もあの一戦はテレビで見ていたので思い入れはある。何とか上の方で対戦できれば」と勝ち進んでの再戦を熱望した。山下智将部長(32)は79年に監督だった山下智茂名誉監督の長男。当時箕島を率いた故尾藤公氏の長男で、箕島監督の強(つよし)氏(44)とそろって甲子園に出場することに「縁があるのかな。巡り合わせだと思いました」と感慨深げだった。