<全国高校野球選手権:組み合わせ抽選会>◇5日◇大阪フェスティバルホール

 済美(愛媛)の157キロ右腕安楽智大投手(2年)は7日目の初戦を喜んだ。「(7日目に決まった瞬間は)うれしかった。これからじっくり夏の甲子園を実感して、初戦に臨もうと思います」。三重をじっくり分析して出陣する。

 先月27日の県大会決勝からノースローで肩を休めた。3日の甲子園練習で久しぶりに捕手を座らせての投球。「昨日も軽めのキャッチボールをした程度です」と話したが、初戦まで少し空くことを踏まえ「もう1度、100球ほど投げ込もうかな」と調整法を練り直す模様だ。

 かねて公言してきた球速更新にも意気込んだ。「夢の舞台で自己最速の更新を狙っていきたい」と意欲を見せた。上甲正典監督(66)は「夢の挑戦をさせてあげたいな。でもあくまで勝つためのピッチングを」と話した。甲子園で158キロをマークすれば、01年に寺原(日南学園、現ソフトバンク)の記録に並び、甲子園球速ランク1位。夏の聖地で剛腕を披露する。【宮崎えり子】