打ち勝つしかない!

 抽選会から一夜明けた6日の聖光学院(福島)野手陣の練習は打撃のみだった。相手に決まった愛工大名電の左腕エース東克樹(3年)を想定。スライダー、チェンジアップなどの変化球を中心に、3カ所で約1時間半打ち続けた。高校通算58本塁打の主砲・園部聡内野手(3年)は何度も快音を響かせ、長打をみせる好調ぶり。「変化球も特に意識しない。早く試合したいです」と待ち切れない様子だった。

 県大会の投手成績計16失点は今大会出場49チーム中4番目に多い。昨年の初戦日大三戦はエース岡野祐一郎(19=青山学院大)が4安打1失点と好投し、2-1のロースコアで強敵を倒したが、今年は打撃勝負になりそうだ。園部は「(相手に)打たれるのは覚悟。15点取られると思う(笑い)。でも16点取れればいい」と言い切る。斎藤智也監督(50)が「口をはさむ必要はない。(練習を)眺めていればいい」と信頼する野手陣がバットで勝利を導く。【高場泉穂】