エンゼルス大谷翔平投手(27)の“スペイン語教師”が、新たな道に進む。ホセ・モタ氏(56)が3日(日本時間4日)、エンゼルス戦の試合中継のリポーター職を退任することを、自身のインスタグラムで公表。「熟考を重ねた結果、新たな道への時が来た。2002年のワールドシリーズ制覇から、ショウヘイ・オオタニが成し遂げた歴史的シーズンの2021年まで、エンゼルスの組織に加入してから全ての思い出は私にとって大切なもの。そして特に、選手、スタッフ、ファンとの交流が思い出深い」とつづった。
モタ氏はドミニカ共和国出身。大谷から日本語を学び、逆に母国語のスペイン語を教える間柄だった。昨季は本拠地で大谷がお立ち台に上がったヒーローインタビューで、「サチュウカン(左中間)ウチュウカン(右中間)」と日本語を披露。モタ氏は大谷に教わった言葉について「最初に教えてもらったのは『クツ(靴)』。あとは『マメ』とか、『引っ張り』、『手袋』『またね』『ありがとうございます』かな」とうれしそうに明かした。一方で大谷は、過去に球団のクラブハウス内で「アスタマニアーナ(また明日)」と、中南米出身の選手に対して試合後にあいさつ。スペイン語圏の選手とも良好な関係を築いていた。
リポーターとして、メジャー1年目から二刀流・大谷のプレーを間近で目にしてきた。4年目の昨年、大谷がメジャーで初めて二刀流でシーズンを完走したことに、モタ氏は「信じられない。ものすごかった。歴史的に素晴らしいこと。ただ、彼の才能からすれば驚くことはない」と語っていた。そして、昨シーズン終盤には、大谷への思いを込めた。「ショウヘイ、あなたのその才能、そして一生懸命な姿を示してくれてありがとう。全ての楽しみを、本当にありがとう」。
来季から、エンゼルスタジアムで行われる試合でモタ氏の姿はない。名物リポーターが去り、寂しさは残るが、大谷の挑戦は変わらずに続く。「みんなを引き寄せるようなとびきりの笑顔でハンサム。さらに運動能力も高い。野球界には彼のような選手が必要だった」。球界を盛り上げたいと願うモタ氏の気持ちも、きっと変わらないだろう。【MLB担当 斎藤庸裕】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「ノブ斎藤のfrom U.S.A」)




