メジャーリーグはオールスターゲームが終わり、シーズン後半戦に突入しました。現在、ドジャースは2位以下に10ゲーム以上の大差をつけ、ペナントレースを独走。また、大谷翔平投手も4年ぶりのフルシーズン二刀流へ向け、前半戦終了時で8勝、22本塁打と本格的に復活しました。
後半戦の見どころとして、最初に注目したのは、4年ぶりの規定投球回と規定打席をクリア、いわゆる「ダブル規定到達」です。それによって、投手として前半戦は防御率1.79だったことから最優秀防御率、打者ではカイル・シュワバー(フィリーズ)が独走中ですが、逆転本塁打王に期待したいです。
なぜなら、元祖二刀流ベーブ・ルースは1916年レッドソックス時代に投手として防御率1位、18、19年に投打二刀流で2年連続本塁打王に輝きました。つまり、同じ年に投打両方のタイトルを獲得したことは一度もなく、もし大谷が取れば史上初の同一シーズン「投打ダブルタイトル獲得」となります。
しかし、ここに来て規定投球回到達は難しくなってきました。なぜかと言うと、左膝炎症の影響で前半戦最後のダイヤモンドバックス戦に続き、17日(日本時間18日)から始まった後半戦最初のヤンキース3連戦も先発登板を回避。それによって、後半戦の先発登板は10試合程度になりそうだからです。
もし先発10試合で1試合平均6回投げても合計60イニングぐらい。前半戦の85回2/3に60回を足すと145回ぐらいで、規定投球回の162イニングに届きません。それに加えてドジャースは地区優勝がほぼ確実であり、10月のポストシーズンを見据えてデーブ・ロバーツ監督も、大谷をあまり無理には投げさせないと思います。
そうなると、やはり大谷のホームランに注目です。例年に比べて前半戦は22本と遅いペースでしたが、まずは21年エンゼルス時代からの6年連続30本塁打に期待。それをクリアすれば、次は23年からの4年連続40本塁打に期待が高まります。
過去に7年連続40本塁打のルース(ヤンキース)を筆頭に、6年連続はアレックス・ロドリゲス(マリナーズ、レンジャーズ)とサミー・ソーサ(カブス)の2人、5年連続はラルフ・カイナー(パイレーツ)、デューク・スナイダー(ドジャース)ら5人いて、もし大谷が40本打てば、それらに次ぐ記録となります。
そして、最も注目したいのが3年連続50本塁打です。過去に96~99年マーク・マグワイア(アスレチックス、カージナルス)、98~01年ソーサが4年連続50本塁打以上をマーク。3年連続は1人もおらず、もし大谷が50本打てば史上3人目の大記録となります。
近年、大谷は後半戦にホームランを量産し、特に24年は65試合で25本をマーク。今季のドジャースも後半戦は65試合を残しており、一昨年と同じペースでホームランを量産すれば47本に到達。そうなれば3年連続50本の大台も見えてきます。したがって、大谷なら決して不可能な数字ではないと思います。
ちなみに、98年に世紀の本塁打王争いを演じたマグワイアとソーサは、いずれも現役時代の禁止薬物使用を認めたいわく付きの人物。そういう意味でも、大谷の「真の3年連続50発」を期待したいと思います。【大リーグ研究家・福島良一】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「福島良一の大リーグIt's showtime!」)






