あるマイナーリーガーが試合中に遠距離恋愛中の恋人へ送っているジェスチャーが話題になっていると、全国紙USAトゥデーの電子版が現地21日に報じている。その選手はジャイアンツ傘下のエディソン・モーラ遊撃手。2018年のMLBドラフト7巡目でジャイアンツに指名され、現在、アリゾナリーグのAZLジャイアンツ・ブラックでプレーしている。その前はシングルAのサンノゼ・ジャイアンツでプレーしていた。

モーラのガールフレンド、ローラ・トーレスさんはプエルトリコ在住で、自宅からモーラの試合を観戦し、毎試合、マイナーリーガーがバッターボックスに入る前に、頬にキスをするという特別な合図を見つめているという。トーレスさんが動画系SNS、TikTok投稿した動画によればこのサインはモーラがアメリカでプレーしている間もトーレスさんのことを考えているという意味なのだとか。

この動画は900万回以上の再生回数、250万回の「いいね!」、2万5000のコメントが集まる展開に。

モーラがアメリカでプレーしているため、2人は年3~7カ月は会うことができず、さらに現在は新型コロナウイルスの流行でトーレスさんがアメリカのモーラを訪問することもできないのだという。

トーレスさんはサインの由来について「彼が(私のことを考えている)と言ったとき、私はとても興奮して、彼は『サインをしよう』と言ったんです。私は、彼が何かをするたびにキスをするように、頬にキスをすると言いました。彼が初めてプレー中に行ったときは、とても興奮しました」と同紙に語っている。モーラも「このサインは、遠くから自分の試合を見てくれているガールフレンドへの感謝の気持ちであり、また、フィールド上で勝利のパフォーマンスをするためのモチベーションと集中力を維持するためのものだ」と話したということだ。

動画の投稿と人気についてトーレスさんは「(反応については)想像もしていませんでした。(SNSで)他にも遠距離恋愛をしている人を見つけました。彼らは私に、簡単ではないが価値のあることだと言ってくれます。彼らは私にアドバイスをくれますし、私もアドバイスをしています」とコメントしている。

選手が試合中に恋人に秘密のサインを送る、という行為は昔から時々報じられることはあった。しかしマイナーリーグの試合中のサインを海外で見ることができ、その動画がSNSで話題になる、というところがいかにも現代と思わざるを得ない。