MLBと選手会による労使交渉がいまだに合意に至らず、シーズンの開幕が4月14日まで再延期された。その一方で新たな観戦サービスの提供も明らかにされている。現地8日、MLBとIT大手のアップルが週に1度、金曜の夜に開催されるダブルヘッダーと試合前後のライブ番組を「フライデーナイトベースボール」として、アップルの動画配信サービス「Apple TV+」で配信すると発表したのだ。

配信地域はアメリカだけでなく、日本、カナダ、オーストラリア、韓国、イギリス、ブラジル、メキシコと8カ国にわたる。レギュラーシーズンの開幕と共に配信が開始される予定で、Apple TV+の視聴契約をしていない人にも期間限定で無料提供されるとのことだ。

「フライデーナイトベースボール」以外にもApple TV+はアメリカのユーザー限定でシーズン中の平日夜にハイライト番組「MLBビッグイニング」が配信される。さらにアメリカとカナダ限定でリプレー、ハイライト、クラシックゲーム、ニュースとデータ分析を含んだ新たな24時間年中無休のライブストリームも実施されるという。

MLBのノア・ガーデン最高収益責任者は「アップルはフライデー・ナイト・ベースボールを世界中のファンに届けるための理想的なパートナーです」とし、「全国で利用可能で国際的なリーチを持つMLB on Apple TV+は、より多くの視聴者がゲームとつながることができるエキサイティングな新しいプラットフォームをファンに提供します」と意気込みを語っている。

アップルのピーター・スターンサービス担当副社長は「すべての野球ファンと同じように、私たちも開幕が待ち遠しいです。野球は、アメリカだけでなく、世界中の多くのアップルのお客様の心の中で特別な位置を占めています。Apple TV+を、シーズンを通して野球の素晴らしい瞬間を楽しむためのホームにできることを誇りに思います」と述べた。

アップルがスポーツの試合をライブストリーミングするのはこれが初めてとなる。一方でやはりIT大手のアマゾンがプロアメリカンフットボールNFLの一部試合を独占配信する契約を結んだり、NBCユニバーサルの動画配信サービス、ピーコックがイギリスのサッカーリーグ、プレミアリーグを配信するなど動画配信サービスのスポーツ進出がブームになっている。

とはいえ、アップルの副社長が話したとおり、まずはシーズンが開幕しないことには始まらないのだが。