ドジャースは7日(日本時間8日)、広島からポスティングシステムでの大リーグ移籍を目指していた前田健太投手(27)と8年契約を結んだと発表した。

 背番号18のユニホーム姿で入団会見に臨んだ前田投手は「歴史と伝統のあるドジャースの一員になれたことを誇りに思います。最大限の評価をしてくれた。長きにわたってこのチームで頑張ろうと決心した」と語った。

 先発補強が課題だったド軍と、西海岸志向とされた前田とは「相思相愛」だった。ポスティング申請後の12月14日、前田は早穂夫人ら家族を伴って緊急渡米。健康診断などを経て、同16日にはドジャースタジアムの大型スクリーンに前田を歓迎する映像が流された。さらにクリスマスイブの同24日には、代理人アダム・カッツ氏らと一緒に本拠地を訪問。フリードマン編成担当取締役と直接交渉を行い、入団合意は秒読みとみられていた。

 今オフのド軍は、大物右腕グリンキーの慰留に失敗し、FA岩隈との3年契約が合意後に破談となるなど、投手補強に苦戦した。年末には左腕カズミアーと3年契約を結んだが、ここまで確定する先発5人全員が左腕と偏ったローテになっており、右腕は前田にターゲットを絞っていた。

 広島には譲渡金2000万ドル(約24億円)がド軍から支払われる。