個人よりチーム優先で、3年ぶりのオールスター戦出場は辞退を余儀なくされた。

 レンジャーズ・ダルビッシュ有投手の「僕は投げたいとは言いました」との思いはかなえられなかった。

 バニスター監督は「全体的な負担と健康維持を考え、決断しないといけなかった」と説明する。前半戦最後の登板となる9日(日本時間10日)から中1日となる強行日程に加え、既に110以上に達している今季の投球回数。6月23日にヤンキース田中将大投手と投げ合った際に右上腕の張りを訴えたことも考慮された。

 2連覇中のア・リーグ西地区で勝率5割以下と低迷しているチーム事情もある。後半戦で巻き返すには、エースのフル回転が不可欠。監督は「もちろん球宴で投げたいだろうが、われわれは試合に勝つことを考えないといけない」と強調した。

 もっとも、中1日での登板を避けるのは一般的で、同じく9日に先発するカーショー(ドジャース)やクルバー(インディアンス)らメジャーを代表する先発投手の辞退も発表された。監督は「それだけでオールスターのチームがつくれるな」と話した。