巨人、ヤンキースなどで活躍し、ヤンキースのGM特別アドバイザーを務める松井秀喜氏(43)が9月30日(日本時間10月1日)、高校通算111本塁打の早実・清宮幸太郎内野手(3年)にエールを送った。ニューヨークで生活しているため、「ニュースの映像で見たことがあるくらい」だそうだが、やはり気になる存在。「あれだけの結果を残しているのだから、才能があることは間違いないと思う。みなさんに注目されているので、この先いろいろ大変でしょうけど」と気遣った。

 自身も92年ドラフトで、中日、ダイエー(現ソフトバンク)、阪神、巨人が競合指名し、巨人長嶋茂雄監督がくじを引き当てた経験を持つ。ドラフトを待つ心境を問われると「覚えてないです。何してたかな」と笑い、「待つ身ですからね、どうしようもない。何もすることないですよね」と話した。心を決め、ただ泰然自若に待つのみというのが、松井氏流のエールだ。

 もう1人の話題の選手、日本ハム大谷についても言及した。ヤ軍のキャッシュマンGMが直々に札幌まで視察に訪れており、ニューヨークのメディアは松井氏の存在が獲得の鍵になるだろうと推測する。松井氏は「僕の存在は別に関係ないと思いますけどね。でもヤンキースに(手伝いを)やってくれって言われたらね…」と、一肌脱ぐことも示唆した。

 この日は、ヤンキースタジアムの隣でヤ軍と共催の野球教室を開催し、約35人の子どもたちを指導した。自身の打撃も披露し、6スイングで柵越え3本と健在ぶりも見せた。(ニューヨーク=水次祥子)