マーリンズを買収した投資家ブルース・シャーマン氏(69)、元ヤンキース主将のデレク・ジーター氏(43)らが3日(日本時間4日未明)、本拠地マーリンズパーク内で経営権譲渡後、初の記者会見を行った。ジーター氏は、球団側が年俸200万ドル(約2億2000万円)の来季契約更新オプションを持っているイチローについて「まだ彼と話していない。イチは常に僕のお気に入りのチームメートだった」とし、契約そのものについては「これから話し合う」と踏み込んだ発言は控えた。

 1日の公式戦最終戦を観戦したジーター氏らグループは、翌2日までに球団譲渡に関する諸手続きを終え、正式に新経営陣となった。共同オーナー兼編成最高責任者となるジーター氏は自身が運営するサイトで「試合に勝つことは誰にとっても重要。だが同時に、球団内に勝者の文化を育てることが大事。その旅路が今日始まった。一晩で成し遂げることはできないが、我々オーナーグループは地域社会が誇りに思えるチームを作る」と所信表明した。(マイアミ=四竈衛)