アストロズはポストシーズン史上9人目となる1試合3本塁打を放った3番アルテューベに引っ張られ、自慢の強力打線が爆発した。2年ぶりの地区シリーズ初戦に快勝したヒンチ監督は「彼とチームにとって、いい日になった」と喜ぶ。

 27歳のアルテューベは今季、4年連続200安打を達成し、2年連続3度目の首位打者に輝いた。4年連続の大台到達はイチロー(マーリンズ)がマリナーズ時代に2010年まで記録した10年連続以来だ。

 ベネズエラ出身で168センチの小兵は1回、メジャー2年目で23歳のブレグマンが目の前で左越えに先制ソロを放ったのを見届けると「彼が試合の流れを決めてくれた。俺も打ちたい」と甘く入った速球を力強く振り抜いて左中間越えに運ぶ。さらには5、7回にも1発を打ち込み、ベーブ・ルースら往年の名選手に並ぶ3本塁打。「こんな大事な試合で打てたんだから、自分でも驚いたよ」と無邪気に笑った。

 2年前の地区シリーズは敗退しているだけに「素晴らしい試合だった。チームが勝ったことが大事」と雪辱に燃えている。