大リーグ機構が、試合時間短縮策として投球間隔を20秒に制限するルールなどを今季から強制的に導入する方針であることが18日、分かった。大リーグ選手会は20秒ルール導入を拒否しているが、機構側が権限を行使し、選手会の合意なく導入する方針だという。

 投球間隔の20秒制限は多くの投手に影響を与え、特にダルビッシュ(ドジャースFA)、田中(ヤンキース)、前田(ドジャース)ら日本投手にとって受難となる可能性がある。昨季の投球間隔データによると、メジャー投手全体の平均は22秒だが、ダルビッシュは平均26・2秒で100投球回以上の先発では両リーグ3番目に長く、田中は26・0秒で同5番目、前田は25・8秒で同8番目と、投球動作速度を大幅に修正する必要があるためだ。

 新ルールは、今月末からのオーナー会議で承認を得れば、導入が決まる。