米国の野球殿堂入りメンバーが東部時間24日午後6時(日本時間25日午前8時)に発表される。

 ヤンキースなどで通算175本塁打を放った松井秀喜氏(43)が日本勢では14年の野茂英雄氏以来2人目の候補入りしたが、メジャーでの実績が評価の対象になるため当選は厳しい。メジャー公式サイトは23日、所属記者13人の投票結果を公開したが、松井氏に投票した記者はいなかった(1人につき10選手まで投票可能)。

 一方で、スポーツ専門局ESPNが公開した所属記者10人の投票では、20年以上のキャリアを持つダン・グラジアノ氏が松井氏に1票を入れた。かつてヤンキースなどの番記者を務めた同氏は、投票理由として「私は他の選手ではできないことを成し得た選手に価値を見いだしており、松井の日本での活躍とMLBでのパフォーマンスは殿堂入りに値すると考えた。イチローが殿堂入りする際は日本の成績も合わせて評価されるはずだから、松井も同様に考慮されるべき。彼がMLBと日本に与えたインパクトは十分歴史的な意味がある」と記した。

 殿堂入りは全米野球記者協会に10年以上所属の記者の投票で決まり、75%以上の得票が必要(昨年の必要投票数は332票)。5%未満なら翌年の候補に残らない。