ドジャースからフリーエージェント(FA)になったダルビッシュ有投手らの今季所属先がいまだに決まらず、FA市場が例年になく停滞している現状に、大手代理人事務所CAAスポーツの野球部門のバンワガネン共同代表は2日、経営者側を非難する声明を出し、選手によるキャンプのボイコットを示唆した。

 声明によると、このオフは経営者が足並みをそろえたように支出を渋っており、選手のいら立ちが募っているという。その上で「劇的な変化を求める波が起こりつつあり(経営者との)闘いが用意されつつある。キャンプのボイコットがその始まりになるかもしれない」とした。CAAスポーツはエンゼルスの大谷翔平も担当している。

 大リーグ選手会のクラーク専務理事はFA制度についての声明を発表し「害が加えられそうになるたびに選手とその代理人、選手会は団結して守ってきた。これからも、その姿勢が変わることはない」と決意を示した。