張本勲氏が8日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」に生出演。1勝を挙げ、3試合連続本塁打を放ったエンゼルス大谷翔平投手についてコメントした。

 3試合連続本塁打に「まぐれなのか、アメリカの投手のレベルが落ちたのか、両方あると思うけども、3試合連続というのは珍しい。2試合はあるのよ」とらしいコメント。

 それでも「すごいなと思ったのは右足を上げなくなった。イチローは5~6年、7年くらいして投手に対応できるよう右足を上げなくなった。日本で足を上げて成功した左打者は3人くらい。大下(弘)さん、ワンちゃん(王貞治)、イチロー。イチローも足を上げていたんだがやっぱりこれじゃダメだなと。向こう(米国投手)の球はスネークボールといって真っすぐ入らない。ヘビとかウナギみたいにニョロっと入ってくる。真っすぐ入って来るのはフラットボール。これは(足を上げても)打てる。(大谷が打てたのは)足を上げなくなったのが一つ。それとセンター方向。体が開いていない。この2点」と解説した。

 大谷を褒めた張本氏だったが、「あっぱれ!」はお預け。「一通り回らないとね。30試合。今、8番を打っているでしょ。日本では『ライパチ』といって一番下手な人が8番打つんですよ。上位を打った時に相手がどう攻めてくるか。今の近め(内角)の打ち方では苦労しますよ」。

 二刀流の大谷が目指すのは1918年にベーブ・ルースがマークした投手で10勝、打者で10本塁打以上。「10本は打ちますよ。投手の方を期待しているんですけどね。当時より試合数が増えたし、10勝、10本じゃ意味がない。15勝、20本以上。これで『大あっぱれ!』。可能性はなくはない」と期待していた。