【カンザスシティー(米ミズーリ州)15日(日本時間16日)=斎藤庸裕】エンゼルス大谷翔平投手(23)の3度目の先発登板は17日(同18日午前11時7分開始予定)の本拠地アナハイムでのレッドソックス戦に変更となった。先発予定だったロイヤルズ戦が寒さのために中止となり、スライド登板が決定。快進撃を続けるア・リーグ東地区首位とのカード初戦で、昨季45本塁打のJ・D・マルティネスを擁する強力打線と対決する。

 大谷に快進撃が続く強敵との対決が巡ってくる。ロイヤルズ戦の中止で、登板日が17日(同18日)のレッドソックス戦に変更になった。大谷は、スライド登板について「(日本で)何回かやっているので調整の仕方というのはほとんど今まで通り」と冷静に話したが、レ軍との3連戦の初戦に登板することに「すごい大事な試合」と強調。メジャーで初のナイター登板に向けて「良い流れでもう1回いけるように、そういうスタートが切れるピッチングがしたい」と意気込んだ。

 15日現在で13勝2敗のレッドソックスには、胸を借りるという表現が適当かもしれない。通算266本塁打のラミレスや、昨季45本塁打のJ・D・マルティネスらを擁する打線はパワフル。ヤンキース田中は11日の対戦で満塁本塁打を含む2発を浴び、5回7安打6失点で降板している。大谷は、12年サイ・ヤング賞のプライスとの投げ合いには「実際に対戦するのは打線の方なので、そっちの方に集中したい」と、レ軍打線に目を向け「素晴らしい打線ですし、そこに対して負けないよう準備をしっかりできれば」と警戒した。

 自身の3連勝とチームの8連勝を懸けて登板するレッドソックス戦の後は、順調なら23日(同24日)のアストロズ戦で4度目の先発登板となる見通し。同じア・リーグ西地区のライバルには、4年連続200安打のアルテューベらがそろい、昨季のワールドシリーズではダルビッシュを打ち崩している。大谷にとっては真価が問われる2連戦となりそうだ。