マリナーズのロビンソン・カノ内野手(35)が、利尿効果がある禁止薬物のフロセミドに陽性反応を示したとして、80試合の出場停止処分となった。MLB公式サイトが15日に報じた。

 カノは先週末に行われた試合で死球を受けた際に手を骨折し、故障者リスト(DL)入り。15日にはフィラデルフィアの専門医を訪れていた。

 ドミニカ共和国出身のカノは、MLB選手会を通し、「フロセミドは運動能力向上薬ではなく、米国とドミニカでは様々な状況で使われている。ドミニカでライセンスを持った医者から治療のために処方された薬で、禁止薬物とは知らなかった。もっと注意すべきだった」との声明を出した。

 マリナーズは「ロビンソンは過ちを犯した。何が起きたのかを我々に説明し、処分を受け入れた。ファンやチームメートらにも謝罪した」と述べ、「ロビンソンがこの試練に取り組む間、我々は彼をサポートする」と続けた。

 オールスターに8回選ばれた経験のある同選手は、今季169打席に立ち、4本塁打、打率2割8分7厘を記録している。