エンゼルスのアルバート・プホルス内野手(38)が9日(日本時間10日)、9月15日(日本時間16日)に行われる「Strike Out Slavery」のイベントへ向け、エンゼルスタジアムで会見を行った。「世界で人身売買が広がっているにも関わらず、それに対する認識の欠如によって、撲滅へ向けての活動が進んでいない。メジャーの選手達と協力して、現代の奴隷問題についてファンに知ってもらいたい」とコメントした。

 同イベントは「人身売買撲滅キャンペーン」の一環として行われ、昨年に続き今年で2度目。プホルスは、ディードレ夫人らとともに、「人身売買撲滅キャンペーン」のアンバサダーとして活動を行っており、今年はナショナルズの本拠地、ナショナルズパークでも同イベントが8月23日(同24日)に開催される。プホルスは「目標はまずメジャー30球団全ての球場で、Strike Out Slaveryのイベントを行うこと。メジャーリーグとも協力してやっていく」と話した。

 活動のきっかけは、ディードレ夫人が世界各国での人身売買の問題に直面したことで、問題意識を世界の人々に知らせるためにキャンペーンを続けている。現在、167カ国、約4580万人が不法に強制労働を強いられているという。その中には、日本も含まれており、「THE GLOBAL SLAVERY INDEX」によれば、2016年、日本政府は50件の事例を把握しており、外国人労働者を不法に労働させたとして425人を逮捕したとしている。

 エンゼルスタジアムでのイベント、「Strike Out Slavery」は9月15日のマリナーズ戦の試合前に行われ、試合後には米国の人気歌手ニック・ジョナスのコンサートも開催される。