ポスティングシステムでメジャー移籍を目指す西武菊池雄星投手(27)を取り巻くFA先発投手市場が、早くも動きだした。菊池は4日、全30球団との交渉が解禁となったが、この日、FA先発投手ランキング1位の左腕パトリック・コービン(29=ダイヤモンドバックスFA)が、ナショナルズと6年1億4000万ドル(約154億円)で契約合意。1位の投手が決まったことで、5位の菊池ら上位先発投手へ目が向けられることになった。

これでコービン獲得を狙っていたヤンキースやフィリーズ、レッズなどが菊池争奪戦に参戦する可能性が高まる。またレンジャーズも菊池に興味を示し代理人ボラス氏とも接触していると、同日付の球団公式サイトが報道。ダニエルズGMは「どの程度の興味か詳しくは明かせないが、調査はしている」と話している。

コービンは米メディアでは事前に5年1億ドル(約110億円)程度の契約との予想も出ており、それを大幅に上回ったことで、FA先発投手全体の金額が上がる可能性も高まった。菊池は4年5200万ドル(約57億2000万円)の予想が出ていたが、さらに高額になることが予想される。