大リーグのオーナー、代理人ら関係者が一堂に会するウインターミーティングが9日(日本時間10日)、ネバダ州ラスベガスで開幕した。今オフはFAとトレードを含め先発投手市場が活発に動いておりポスティングシステムでメジャー移籍を目指す西武菊池雄星投手(27)の争奪戦もこのミーティング中に過熱することが予想される。

トレードやFA交渉が活発化するウインターミーティングで、菊池を含めた先発投手の価値が高騰している。

すでにFA先発投手ランキング1位だった左腕コービンがナショナルズ、同じく上位ランクの左腕イオバルディがレッドソックスと契約し市場から去ったが、まだほぼ全球団が先発投手の獲得を目指しており、ここ数年では珍しいほどの売り手市場。故障がちで昨オフは3月中旬まで契約が決まらず古巣アスレチックスと1年契約を結んだ先発右腕トレバー・ケーヒル(30)でも、今オフは4~5球団が獲得に興味を示していると報じられている。同投手は今季7勝4敗、防御率3・76でFA上位ランクではないが、それでも引く手あまたの状態だ。

菊池にはさらに多くの球団が獲得競争に参戦する見込み。大リーグ公式サイトのウインターミーティング特集記事では、目玉となる9選手を写真で紹介しており、そのうち先発投手4人の中に菊池が入っている。他の先発の目玉はFAの左腕カイケル(アストロズ)、トレード市場に出ているクルバー(インディアンス)とグリンキー(ダイヤモンドバックス)両右腕で、サイ・ヤング賞受賞経験のある大物ばかりだ。

菊池は4日に全球団との交渉が解禁され、交渉期限は日本時間の来年1月3日午前7時。多くの米メディアは年内の契約成立を予想しており、このミーティング期間中に大きな進展が予想されている。