マリナーズ菊池雄星投手(27)がヤンキース戦に先発し、メジャー移籍後最長となる7回2/3を投げて3安打1失点1四球3奪三振と好投し、2勝目(1敗)を挙げた。

6回途中まで無安打に抑える快投で、日本人メジャーとしては「令和初勝利」となった。

試合は、1回表、マリナーズが1点を先制した。

菊池は1回裏、先頭に四球を与えたものの、後続を打ち取り、無失点で滑り出した。

2回裏は、わずか7球で3者凡退。

マリナーズは3回表、ハニガーのソロ本塁打で1点を追加。2-0とリードを広げた。

3回裏は、わずか8球で3者凡退。ここまで無安打投球。

4回表、マリナーズ打線が2点を追加。4-0とリードを広げた。

4回裏は、20球を要したものの、3者凡退に仕留めた。

5回裏は、9球で3者凡退。

6回裏1死から、9番トークマンのバットを折りながらも、三塁後方へフラフラと舞い上がった打球が二塁打となり、無安打記録はストップした。その後、1死一、三塁から犠飛で1点を失った。

7回裏は、3者凡退。

8回裏2死から、安打を許したところで交代した。

球数は、メジャー移籍後最多の106球。

防御率は、3・54。

マリナーズは、その後も得点を加え、大勝した。

開幕以来、13勝2敗とロケットスタートに成功したマリナーズは、その後、黒星を重ね、この日敗れれば今季初めて借金生活に突入するピンチだった。そんな苦境を救う快投だった。

試合後の菊池は、無安打投球について「まだ6回でしたしね。とにかくチームを勝ちに導きたいという思いで、無我夢中で投げていました」と振り返った。

また「ヤンキースタジアムというのは昔から見ていて、すごく特別な場所だと思っています。ここを中心として野球の歴史が作られていったんだなというのを、雰囲気をすごく感じながら昨日、一昨日と試合を見ていました。そこでいい勝ち方ができましたし、ヤンキースに投げるというのはすごく楽しみにしていたことなので、本当にいい試合になったと思います」と笑顔で話した。