ブルージェイズと正式契約を交わした山口俊投手(32=前巨人)が15日(日本時間16日)、本拠地トロントのロジャーセンターで入団会見に臨んだ。

2年契約で年俸総額は635万ドル(約6億9900万円)。出来高の満額140万ドル(約1億5400万円)を含めると、最大915万ドル(約10億円)になる内容となった。

日本人投手としては、初めてとなる背番号1のユニホームに袖を通した山口は、少し緊張気味ながら「ハロー」「ボンジュール」「こんにちは」と、英語だけでなく、カナダの公用語でもあるフランス語、日本語であいさつ。ブルージェイズを選んだ理由として「メジャーリーグで唯一のカナダのチーム。だからこそ偉大さもあると思う。自分もそういうチームでプレーしたいと思った」と話した。

また「メジャーリーグは野球の最高峰。そこで自分がどれだけ通用するか」、「先発ローテーションを勝ち取るためにやっていきたい」と、抱負を口にした。

会見に同席したアトキンスGMは、「このチーム、街を選んでくれて感謝している」と笑顔で話した。

昨季、セ・リーグの最多勝(15勝)、最多奪三振(188)、最高勝率の3冠を獲得した山口は、巨人から初めてポスティングでのメジャー挑戦を認められて申請。先発だけでなく、救援もこなせることもあり、投手陣強化を目指すブルージェイズと昨年末に大筋で合意していた。