7月上旬の今季開幕を目指し、米大リーグ機構(MLB)と同選手会(MLBPA)は現在、シーズンをどのように進めていくか協議を行っている。こうしたなか、MLBがMLBPAに対し、乱闘および乱闘を誘発する言動については厳罰で臨むとの提案を行ったことがわかった。米CBSスポーツが伝えている。

2020年シーズンの開催にあたり、最優先事項の1つと言えるのが、新型コロナウイルスの感染拡大を最小限に抑えるための安全手順の導入だ。これを踏まえ、MLBはMLBPAに67ページにも上る提案書を提示。そこには選手と関係者の安全を可能な限り確保するための様々な手順などが記されていたという。

米「ニューヨーク・ポスト」紙のジョエル・シャーマン記者が週末に伝えたところによると、MLB側は乱闘および乱闘を誘発する言動は固く禁じると提案。選手たちは試合中に起こる通常の行為および容認できる行為を除き、いかなる理由があろうとも他者との身体的接触を避けなくてはならないとした上で、こうした規則に抵触した場合は厳罰を持って処分するとの案を提示したそうだ。

乱闘を開始した選手と加わった選手には、これまでも審判員が退場を命じ、その後リーグ側が罰金や出場停止処分を下してきた。だが、今回の提案はこうしたペナルティがより厳しくなることを示唆している。