MLBでは6月29日、新型コロナウイルスの感染拡大を懸念し、今季の出場を辞退する選手が相次いだ。まずは、ダイヤモンドバックスのマイク・リーク投手(32)が欠場を決めたと複数の米メディアが報道。通算105勝のリークは昨季はマリナーズから移籍し、2球団合計12勝。今季もローテの一角として期待されていた。代理人のホーウィッツ氏は「マイクにとって簡単な決断ではなかった。彼はチームメートの幸運と健康を願っており、21年を楽しみにしている」との声明を発表した。

さらに、昨季ワールドシリーズを制したナショナルズのチームリーダー、ライアン・ジマーマン内野手(35)と先発候補のジョー・ロス投手(27)も欠場すると球団が発表。リゾGMは「(2人は)自身と愛する人たちの健康と安全を考え決断した。我々は彼らの決断を100%サポートする」との声明を出した。ジマーマンは、新生児を含め3人の子供と妻への高いリスクを考慮した経緯を明かし「もちろん連覇を目指したかった。だが、これが自分と家族にとって最善の選択」との声明を発表した。

また、球宴2度出場を誇るロッキーズのイアン・デスモンド外野手(34)も自身のSNSで今季辞退を発表。「妊娠中の妻と4人の子供がいる状況では、家庭こそがいるべき場所」と記した。なお、重症化のリスクが高いとMLBが判断した選手は辞退しても年俸と登録日数が保証されるが、4人は該当していないため今季は無給となる見込み。リークは元の今季年俸が1500万ドル(約16億5000万円)で、60試合の日割りでは556万ドル(約6億1200万円)となる。