今季から古巣マリナーズの特任コーチに就任する岩隈久志氏(39)が14日、オンライン会見に応じ、指導者として新たな抱負を語った。

昨年の引退発表後、2012年から7年間プレーしたマリナーズのジェリー・ディポトGMからコーチ打診を受け、家族とも相談したうえで快諾。18年の退団時にも誘いを受けたこともあり、「光栄なこと。僕にできることをしていこうと思いました」と就任までの経緯を説明した。

会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(47)には、決断後に報告。再び一緒のユニホームを着ることになり、「うれしい気持ち。いろんな形で話を聞かせていただきたい」と笑顔で話した。

今季、メジャー3年目を迎える菊池雄星投手(29)については、「持っているポテンシャルはあるし、日本での実績もある。本人が自信を持てば、必ず結果は残せる。寄り添って戦っていければいいと思います」と、サポート役に徹する考えを明かした。

今後は、まず2月からアリゾナ州ピオリアで予定される春季キャンプでコーチとしてのスタートを切る。シーズン中は、本拠地シアトルのほか、傘下マイナーの3Aタコマなどで指導するほか、日本滞在時はスカウティングにも携わるなど、幅広い形でマリナーズの再建に尽力することになりそうだ。