MLBのアナリストであるマイク・ペトリエッロ氏が、エンゼルスの大谷翔平選手について「リアルライフのスーパーヒーローなのかもしれない」と題した特集記事を同公式サイトに執筆。コミックや映画の中のヒーローではなく、現実世界におけるスーパーヒーローなのではとつづった。

大谷は6月中旬から特に目覚ましい活躍を披露しており、同15日から29日までに投手としてマウンドに立つ一方で、11本塁打(3試合連続が2回)を放った。15日から19日までの1週間以内に5本塁打と1勝をマークしているが、これは100年間誰も達成したことのない偉業。ペトリエッロ氏は「年間60本塁打のペースで活躍すると同時に、対戦した打者の3分の1から三振を奪っているということが、普通のことのように思えてきそうだ」とその驚きを語る。

同氏はさらに「想像してほしい。打者としてアーロン・ジャッジを超え、投手としては1打席あたりの被安打がマックス・シャーザーやカルロス・ロドンよりも少なく、走ればトレバー・ストーリーよりも速い選手のことを。そして思い出してほしい。想像する必要などないのだということを。なぜならそれが大谷だからだ。彼は実在し、それをやっている。しかも毎試合」と、大谷は漫画の主人公さながらの活躍をしていると述べた。

本格的な二刀流に挑戦した選手として、ベーブ・ルースと比較されることの多い大谷だが、ペトリエッロ氏は、ルースは大谷ほど定期的に登板していないと指摘。ルースも個人の力で試合の流れを変える選手だったとしつつ「彼は大谷のように違う国に来たわけではなく、多彩な選手ぞろいのロースターと対戦したわけでもなく、大陸を横断し、昔に比べてはるかに才能のある選手と対決したわけでもない。大谷は“ネクスト・ルース”などではない。大谷は誰の次になる選手でもない。彼こそが“最初の”大谷翔平である」とコメント。大谷は名選手の再来ではなく、唯一無二の存在であると強調した。