各球団にとって補強とは即戦力の大物獲得に限らず、若手有望株を確保してファームの充実を図ることも重要。MLB公式サイトは、この1年でファームシステムランキングの上昇が特に目立った5球団を紹介している。

最初にピックアップされたのは開幕前の24位から12位まで上がったレッドソックス。20年の不振で21年のドラフトではここ53年間で最上位となる全体4位指名権を確保し、MLBパイプラインのドラフト候補ランキングでトップ評価だった高校生遊撃手のマルセロ・メイヤーの指名に成功した。彼以外にもトリストン・カサス、ジャレン・デュラン、ニック・ヨークにブライアン・ベロなど楽しみな若手を多く加えている。

2位はレンジャーズ(21位から11位)。長引く低迷もあって昨年のドラフト全体2位ジャック・ライター投手を含めてここ数年で多くの有望株を指名したほか、主力放出によるトレードでも若手の確保に努めてきた。

3位のナショナルズ(30位から20位)は21年シーズン中にマックス・シャーザー投手とトレイ・ターナー内野手を放出したトレードなどで、一気にファームの充実に成功。4位以下はロイヤルズ(10位から5位)、レッズ(20位から10位)と続いている。