パドレスのダルビッシュ有投手(36)が、微妙な判定を乗り越えた。

2回2死、マンシーを2球で2ストライクを追い込んだ。3球目は内角高めのカーブ。高めながら内角のやや真ん中寄りに投じたが、判定はボールだった。これにはダルビッシュも「高いのか、それとも内角に外れたのか」と球審に確認するしぐさを見せた。その後、7球目の外角高めスライダーを右越えに本塁打とされた。試合後に「ストライクだと思った」と振り返ったが、ソロ本塁打を3本浴びながらも、6回途中3失点で勝利投手となった。

試合後、メルビン監督は、怒りを見せなかったダルビッシュを絶賛した。「彼は気にしていない。むしろ、私たちの方が気にしていた。彼はただ、前に進んでいた。私は、彼がそんなことでいらいらしているところ見たことがない。今更どうしようもないこと。そんなことに影響されたくないし、前に進むしかない」。さらに言葉を付け足した。「彼のように歴戦をくぐり抜けたベテラン投手であれば、そんなこともあったのでしょう」。

ダルビッシュはメジャー11年目。ポストシーズンの登板は、これが9試合目だった。

▼ダルビッシュがワイルドカードシリーズのメッツ戦に次いでポストシーズン(PS)2勝目を挙げ、PS通算4勝目。日本人投手でPS4勝以上は田中将大の5勝に次いで2人目。日本人投手の同一シーズンPS2勝は最多タイで07年松坂(レッドソックス)08年黒田(ドジャース)17年前田(ドジャース)田中(ヤンキース)ダルビッシュ(ドジャース)19年田中(ヤンキース)に次ぎ7度目。

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