エンゼルス大谷翔平投手(28)が28日(日本時間29日)、最も活躍した指名打者に贈られる「エドガー・マルティネス賞」を2年連続で受賞した。連続受賞は03~07年のオルティス(レッドソックス)以来15年ぶり6人目。複数回の受賞は11人目となった。今オフはMVPやシルバースラッガー賞など各種表彰を逃していたが、初のタイトル受賞となった。

大谷は今季、代打出場の4試合を含め、打率2割7分3厘、34本塁打、95打点。ライバルのアルバレス(アストロズ)は3部門とも大谷を上回ったが、DHでの出場に限ると77試合で打率2割9分9厘、19本塁打、52打点と及ばなかった。

MLBは今季から投手として降板後もDHで出場し続けられる「大谷ルール」を導入。大谷はDHでの出場が登板時を含めて129試合から153試合に増え、DHでの打席数も560から662に増えていた。メジャーはDH枠を疲労軽減策として複数選手で使い回すことが増えており、大谷の本塁打と打点はダントツだった。

◆エドガー・マルティネス賞 ア・リーグが指名打者制を導入した73年に「年間最優秀DH」の名で開始。DHで年間100打数以上の選手が対象で、報道関係者や各球団広報の投票で決まる。04年に5度獲得したエドガー・マルティネス(マリナーズ)に敬意を表し、名称を変えた。