オリックスが22日、大阪市内の球団施設で会見を行い、レッドソックスに移籍した吉田正尚外野手(29)が出席した。日本時間の16日に米国ボストンで会見を行い、全米のファンに背番号7の新ユニホーム姿を披露。この日は送り出すオリックスが、2年連続リーグ制覇、26年ぶり日本一に貢献した主砲が語る場を設けた。

「名門チームですし、たくさん日本人がプレーしていた姿をテレビで見ていました。その一員になれて光栄です」と新たな所属チームの印象を語った。「小学校から好きでメジャーは見ていたんですけど、こういう評価があるよ、というのが少しずつぼくの耳に届くようになって、そういうところまで来たのかなと思って決断しました」と、夢をかなえた経緯を説明。「東地区はレベルが高いですし、なんとかワールドシリーズに導けるように、とは思っていますけど、どのチームでも一緒だと思っていますが、優勝目指して」と名門の復活に貢献する。

後輩には「アメリカのいいことは行ってみたらわかると思うので、いいと思ったことは伝えていきたいですね」と米国土産を還元する。

来年のWBCについては、レッドソックスの球団事情が許せば吉田正自身は出場への希望を明らかにしている。ともに出場がかなえば侍ジャパンのチームメートになるエンゼルス大谷との対戦も、来季のメジャーリーグの目玉の1つ。「そのときはテレビに映りそうですね。こっちでも大谷さんばっかりなんで、本当にその偉大さはあっち行って感じますし、日本人としてぼくらも誇りに思いますし、そういう選手たちとともにプレーできることは光栄なことだと思います」と語った。

会見後には福良GMから花束を贈られ、オリックスの激励を受けてメジャーの1年目に向かう。