ブルージェイズの有望株、アディソン・バーガー内野手(23)はわずか8歳か9歳のころに、今後のキャリアにおける“決断”を下した。きっかけは「イチローのように打ちたい」ということだったという。MLB公式サイトが伝えている。

バーガーは2018年ドラフト6巡目でブルージェイズに指名され、昨季は3Aでもプレー。今季はメジャー出場の前提となる40人枠入りを果たしており、25日に行われたパイレーツとのオープン戦ではソロ本塁打を放っている。現在は左打者のバーガーだが、もともとは右打者。変更のきっかけはイチロー氏への憧れだったそうだ。

バーガーは「生まれついての右打ちだったんだけど、イチローのように打ちたいと思って。それで左打ちを始めたんだ。足を上げたりね。日本的なスイングにしたんだ」とコメント。「何度も練習を繰り返したよ。父親に『僕も左打ちがしたい』と言ってね。半年くらい練習して『試合でやってみよう』と思った。それから8年間はスイッチヒッターだった」と、明かした。

ジョン・シュナイダー監督はバーガーを「打席では実に素晴らしいアイデアを発揮している」と高評価。昨年の成績は見事だったとし「何も変えるな」と伝えたと語った。バーガーは「2020年の春季キャンプはスイッチヒッターとして臨んだけど、新型コロナウイルスのせいで開始から10日で中断されちゃったからね。そのとき『オーケー、これがサインだろう。右打ちはもういいか』と思った」と振り返っていた。